あゆふぉとろぐ

カメラを持って地球を散歩してみた旅女のおはなし

おとなたちはいつも辛い現実ばかりをつきつけようとしてくる

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「仕事っちゃそんな甘いもんじゃないとよ」

 

 

おとなになるまでに、いろんなおとなに散々聞かされた一言をふと思い出した。

私の記憶の中で、一番はじめにそのことばを聞いたのは中学生。学校の授業の一環で職場体験をしていた時だった。

当時のことはあまり思い出せないが、その言葉だけはなぜかずっと覚えている。

世の中のことなんてなにも知らない中学生の私は、おとなになって普通に会社に入って、普通に仕事をして…それが楽しくないなら、そんな人生を送るのはいやだ。と思った。

思えば、会社に入らず、好きなことをして生計を立てたい、と心の中で一番最初に思ったのもこの頃だったかもしれない。

 

 

 

それから10年がたった今。

あの頃の「会社で働きたくない」という思いはどこへやら、私は同じ年の友達とは2年遅れて会社員として働きだした。

 

 

いざ自分が働いてみるとどうだろう。

毎月そんなに大金ではなくても、コンスタントにお金が入ってくる。

半月に一回ボーナスももらえる。

今の仕事はシフト制なのでたくさん連休があるわけではないが、連休をもらえるとそのたびに遠出をする。

もちろん、大好きな海外にも行く。

学生のときよりもちょこっと高い、美味しいごはんを食べて、美味しいお酒を飲む。

 

 

 

社会人は実際にやってみると、おとなが言ってたよりも、友達が言っていたよりも、自分が思っていたよりも数倍楽しかった。

 

 

もちろん仕事は楽しいだけじゃない。

怒られることもあるし、

自分のミスで残業をすることもあるし、

なかなか数字が伸びなくて悩むこともあるし、

お客さんからの無理な要求に応えないといけないこともある。

でもそれは、大学生活、部活動、友達関係…何においてもそうで、楽しいだけの生活なんて、それこそ代わり映えしないし、楽しくない。

 

 

でも、あえてその「つらい」部分だけを切りとってしまうのは、

たくさんの「つらい」に「楽しい」が埋もれてしまうのは、すごくもったいない。

 
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「そんな楽しそうじゃないあゆは見たくない」

 

 

働きはじめてすぐ友達に言われた一言をふと思い出した。

あー、私も辛い現実ばかりをつきつけるおとなになっちゃってるって反省した。

2年のブランクの間に、周りの先輩や友達からいろんな話を聞いて、散々感じてきた絶望にも似た寂しさ。

それと同じことをしてしまっていた。

 

もっと今を楽しもう。

そして、その楽しさを伝えよう。

たまには能天気に仕事を、社会を楽しむおとながいてもいいんじゃないかな。

あえて「楽しくない」だけを切りとるのではなく、「楽しい」を全面に出していくのもありなんじゃないかな。

 

 

 

やりたいことがあったら誰の許可もなくやれるのがおとな。

 

自由に好きなときに好きな場所に旅に行けるのがおとな。

 

進みたい道を見つけたらそれに向かって進むことを誰からも止められないのがおとな。

 

自分の楽しいだけをとことん極めることができるのがおとな。

 

 

 

おとなたちはいつも辛い現実ばかりをつきつけようとしてくる。

でも、私は辛い現実ばかりではなく、おとなの楽しさもたくさん伝えようと思う。

みんないずれはおとなになるんだから、おとなになるのを楽しみにしてほしいし、早くおとなになりたいって思ってほしい。

 

 

去年よりも今年が。

先月よりも今月が。

昨日よりも今日が。

今が一番楽しいって、まずは自分が思えるおとなになること。

 

私が私に課した目標。

 

 

いやー、おとなって楽しい。

 


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