あゆふぉとろぐ

カメラを持って地球を散歩してみた旅女のおはなし

旅をしなくてもスマホで簡単に絶景を見れるこの時代に、私は、旅がしたいのです。

 

旅に行きたい。

 
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もう口癖になってしまったこのフレーズ。

 

まるで恋をしているかのように、「旅」と聞いただけでわくわくする。

 

なんでこんなに旅が好きなんだろう。

 

離陸前のどきどき

不愛想に入国スタンプを押す入国管理官

母国語の案内のない空港

空港を出たとたん大勢で押し寄せてくるタクシーのおじさん

絶対に時間どおりにこない電車

まったく英語の通じない現地の人ととるコニュニケーション

その日会った旅人と宿で夜通し話すお互いの人生の話

 

旅の魅力は?と聞かれたらキリがないぐらい、そのすべてが私をどきどきさせてくれる。

 

 

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旅で出会う非日常はいつの日か日常になっていく。

この感覚がたまらなく好き。

 

何の計画もなく、何に縛られることもなく、思いのままに旅をする。

毎日同じ道の往復だった日常を抜けだして、毎日違う場所に滞在して、歩くたびに移り変わる景色を楽しむ。

長い間旅をしているとそんな非日常がいつの間にか日常になる瞬間がある。

私は行こうと思ったら行きたいところに、いつでもどこへでも行ける。と、旅は私にそう思わせてくれる。

 

 

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遠い国のできごとはまるで自分の国のことのように感じる。

この感覚もたまらなく好き。

 

ニュースでその国の名前を聞くと思わず振り返る。

駅で道を教えてくれたあの人は無事だろうか。

お世話になった宿のママは無事だろうか。

図らずしてその国で顔見知りになった、名前も連絡先も知らないあの人のことが心配になる。

あんなにきれいな建物が崩れていたり、人であふれていたあの場所が立ち入り禁止になって閑散としている映像を見ると、まるで身が削られるような感覚になる。

 

 

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いつか行きたいと写真を眺めてたあの景色が、今、目の前に広がっている。

ずっと会いたかった絶景たちに出会える感動も大好き。

 

今は、幸せなことにスマホ一つで世界の絶景を簡単に観ることができる。写真だけでなく動画までも。世界を旅するたくさんの旅人たちが、手元の小さな端末に世界中の「きれい」を届けてくれる。

 

でも目の前に広がる景色は、スマホで検索する写真だけでは到底味わえないどきどきを味あわせてくれる。そしてそのどきどきは、何度だって私を旅に連れ出してくれる。

 

 

言葉が通じなかったり、行きたいところにスムーズに到着できなかったり、なにより日本よりも衛生環境がいい国なんてほとんどない。

旅をしていると、そんなもどかしいこともたくさんあるけれどもそれでも私が旅を続ける理由、旅を続けようとする理由。

それはすごくシンプルで。

 

「旅を後悔したことがないから」

 

これまでに30ヶ国を旅してきた私は、その国を旅したことを後悔したことがない。

「それは、危ない目に遭ったり、犯罪に巻き込まれたりしたことがないからだ」と、そう言われるとそうなのかもしれない。もしかしたらこの先旅先で危険な目に遭ったり、日本にいたら出遭わない不幸に遭うかもしれない。旅に出ている限りその可能性は全くないとは言えないのだから。

 

 

それでも、旅はたくさんのことを教えてくれる。

世界がこんなにも広いこと。

世界にはこんなにもいろんな文化があること。

世界には私が知らないことがまだまだたくさんあること。

そして、世界はこんなにきれいだということ。

 

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せっかくならより心がどきどきするほうへ。

せっかくならより心がわくわくするほうへ。

 

さあ、次はどこを旅しよう。